Twitterで書いたもの。リプきたキャラで死ネタ考えるやつ


・加州清光
「君の主はあのひと?」格子の向こうにいる人を指差されて、俺は違うと首を振る。
「そう? でもね、近くで見てみないと分からないよ」そう言って客を取らされるのは何人目だろう。主に会いたい。
花街で迷子になった俺は親切な人に声をかけられて、ここで待っていれば主が迎えに来るよと連れてこられたのだ。
その日来たのは見覚えがある刀剣男士で、やっと助けてもらえると格子に飛びついた俺を見て嘲笑していた。
ようやく売られたのだと気づいた夜、俺は襟巻きで首を吊った。


・岩融
「私の肌を傷つけないためにね。できるでしょう?」
そう言ってペンチを手渡したのは記憶に新しい。
愛し合っていたはずの薙刀の彼は、今朝、体中を斬り刻まれて死んでいた。
どう見ても他殺だった。なのに、爪も牙もない彼の死に顔は満足そうに笑っていた。
……ああ、短刀たちを刀解処分しなければ。


・石切丸
「余程の悪事を働いたのでしょう。この刀は呪い殺されたのですよ。変死体をごらんになってください。無数の爪で腹を掻き切られて死んでいる。ほら、人の手形がたくさんついているでしょう。
……実は、この手形は彼を礼拝したのに願いを聞き届けてもらえなかった参拝者たちの手なのですよ。神刀ですら呪い殺すのですから人の怨念とは恐ろしいものです。
……なぜ分かるのかって? そりゃあ私も、彼に想いを踏みにじられた者ですので」


・にっかり青江
彼はいつも笑っている刀で、飄々とした様が皆に愛されていたと思う。だが破壊されて持ち帰ってきた死体までもが笑みを浮かべていたのは気味が悪かった。
片付けをするために彼の部屋へと入ると甘い匂いがして、たくさんの風船と汚れた手錠や鎖が部屋に散らばっていた。
笑気を吸わされていたのだと知る。そういえば殴られても笑っていた。愛されてなどいなかったようだ。




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