※青姦

 彼に抱きかかえられて路上を運ばれる。体が密着したせいでいよいよ下腹部は焼けるように熱い。

「んっ、ひざまるっ……離して…!」
「駄目だ。君のそんな顔を他の男に見せるわけにはいかない」

 怒ってるみたいな荒々しい声が耳に響く。この人通りの多い道で、刀剣男士に抱き上げられてる審神者なんて絶対注目を浴びているはずだ。恥ずかしいのと辛いのとで膝丸の胸にぎゅっと顔を押しつけて現実から逃避する。
 どこまで歩いたのか不明だが、人の声が幾分か遠ざかったところでようやく降ろしてもらえた。足腰がふらついてうまく立てない。膝丸にしがみつきながら辺りを見回すと、大通りから数本奥に入った細い小道のようだった。質素な民家が連なる裏通りのようで人の気配はない。

「まったく君は、人前で発情するなんて目を離しておけない。発情しきった雌の顔を晒すのは俺の前だけにしておけ」

 ギラついた膝丸の目に上から見据えられて、どろっと股の付け根から熱いものがこぼれる。

「っ…あなたのせいでこんなになってるんだよ…! 早く治してってば…!」
「ほう。どうなっているのか見せてくれ」

 なんの遠慮もなく膝丸の手が服の裾をめくりあげる。とっさに足を閉じたが、火照った太ももに外のつめたい空気が触れるのが心地よいと思ってしまった。

「やめてよ、こんなところで…!」

 必死に膝丸の手を跳ね除けようとするが男の力にはかなわない。抱きすくめられて体の自由を奪われる。易々と服をめくられて、腹部を圧迫しない簡素なワンピースを着てきたことが悔やまれる。

「こんなぺらぺらした服を着て、襲ってくれと言わんばかりではないか。主は無防備だな」
「バカ! 発想がおかしいっ…んあっっ?!?!」

 ぴったり閉じていた太ももの間に膝丸の手が割り込んできた。下着ごしの秘部に指を押しつけられてじゅっと汁があふれ、浸み出したそれで膝丸の手が濡れる。

「もうこんなになっているのか。あの審神者と話している間もだらしなく股を濡らしていたんだろう」

 乱雑にそこを擦られてまた熱いのが噴き出して くる。もはや薄い下着の布が意味を成さないくらいにびしゃびしゃになっていた。いやだ、こんなところで。犯されたくない。

「主の肌は柔らかいな…手に吸い付くようで、心地よい」

 すべすべした感触を楽しむように閉じた内腿を何度も撫でさすられる。長い指がもにゅ、と肉をつまむように食い込んで、なんとも言えないくすぐったさに身をよじる。

「やっ……やめて…」
「ならもっと足を開け」

 いったん手を離した膝丸は指先を噛んで荒々しく手袋を外す。その仕草がくらくらするほどかっこいい、と思ってしまった自分に愕然とする。
 膝丸は力の抜けた私を後ろから抱きしめると、服をめくったむき出しの下腹部に片手を伸ばしてきた。

「はは、見ろ、主」
「……っひ…?!?!」

 そこには熟れた桃のような濃いピンク色に発光する膝丸の紋があった。なんだ、これは。発情しきった証みたいな、脈動に合わせて濃くなったり薄くなったりする模様は。

「ここまでの作用は期待していなかったのだがな。主には淫乱の素質があったようだな」

 耳元で息をかけるように笑いながら膝丸が赤熱する紋様のまわりをぐるりとなぞる。じわじわと淫欲を炙られる。桃色に腫れるそこをじかに触られてしまったらーー、恐怖と期待で全身がわなないた。

「だめ……さわっちゃ、はぁ、ほんとにだ、め……あああああああっ!!?」

 抵抗むなしく膝丸の手のひらがそこをおさえた瞬間、焼き金を押しつけられたような灼熱と痛みに近い強烈な快感が腰を貫いた。

「ぁあああ!! ぃ、く、ッッ、 イくぅぅぅっ…!!!♡」
「大きな声を出すと見つかってしまうぞ?」
「んんーっっ?!?!」

 口を覆われてくぐもった悲鳴を上げる。びくびくと感電でもしているみたいに筋肉が痙攣して止まらない。跳ねる下腹部を押さえつけながら膝丸の素手が紋の上を這う。気持ちいい。お腹の表面を触られてるだけなのに……だいじなところをめちゃくちゃに引っ搔き回されているような、破滅的な快感に襲われる。

「達したのか。まだ満足できないだろう……ほらっイけ!! 好きなだけ逝き狂え!!!」
「んっんっンー!!? んぉ゛♡ごッ!! んっっー!!」

 グチャ グチャ グチュグチュ
 いきなり下着の中に侵入してきた指がびしょ濡れのヒダを乱暴に摩擦する。柔らかな花弁も蜜を吐き出す穴も、膨れて過敏になっているクリトリスも、ぜんぶ一気に責め立てられて、刺激が強すぎる。
 イクの止まんない。ガクガクと体が震える。
 だめ。だめ、もう限界なの……! なんかキそう、
 あ、出る、出ちゃう、漏れちゃう…


 泣きながら膝丸の手を掴んで離そうとするがびくとも動かない。もう駄目、止められない。
 ガクッと足の力が抜けた途端ぷしゃぷしゃと勢いよく体液が噴き出す。秘部を擦る膝丸の指のすきまからビチャビチャと落ちて地面に染みをつくる。止めたいのに股には力が入らず壊れた蛇口のように漏らし続け、泣きたいくらい嫌なのにすごく気持ちよくて、理性と快感の板挾みになって苦しい。

「漏らすほど善かったのか? 主は敏感で可愛らしいな」

 ようやく解放してくれた膝丸が目の前にびしょ濡れの手を見せつけてくる。手の甲まで透明な汁でべちゃべちゃに濡れて光っているのがとんでもなく卑猥だった。

「んうぅう……うぅ、もうやだあ……」

 恥ずかしくて嗚咽が漏れる。顔を覆って泣き出したいところだったが腕を掴まれて阻止され、涙と涎だらけの顔をのぞきこまれる。

「そろそろ俺の相手もしてくれ」

 ぐい、と腕を引かれてーー硬くて熱いものが手のひらに押し付けられた。

「ひっ……」

 手を掴まれて無理やりそこを愛撫させられる。服越しでも分かるほどに勃ち上がったそれの、形をなぞるようにゆっくりと手を動かされる。

「やだあ……硬い♡」
「ああ、君のせいだ。君を犯したくてこんなになってしまった」

 低い声で囁かれて、腰が砕けそうになる。このあっつくて硬いのが入ってきたら……これで奥までガンガン突かれたら…と無意識に想像して、じんと痺れが込み上げる。形をとった雄の欲望を知らしめるかのように強引に押し付けられて、発情しきった頭が正常でいられるはずはなかった。

「はぁ、はあ…♡ 膝丸の、おっきい…♡」
「ん、昨日これが君の中に入っていたんだぞ? 俺の形も大きさも忘れられないようにせねばな」

 膝丸はそう言うとベルトに手をかけて下衣を下ろし、窮屈そうに服をパンパンにしていたそこを解放する。下着をずり下ろした途端にべちんと反動をつけて腹にぶつかり、上を向いた一物が飛び出してきた。卑猥にめくれ上がった亀頭は猛々しく反り返り、先端から透明な液を滲み出させている。野太い胴回りには血管が筋立って浮き上がっていた。
 膝丸はそれを私の手に無理やり握らせて前後に扱かせる。

「うわあ…ぁ…」
「どうした。男のものを触るのは初めてではないだろう。一振り目とも懇ろになっているのだからな」

 ヌチュヌチュといやらしい汁で手のひらが汚れていく。筒の形をつくった手の中からグロい陰茎が出たり入ったりする光景が卑猥でたまらない。目をそらしたいのに見ているだけで興奮してきてしまう。

「ん…主、そこに手をついて後ろを向け」

 膝丸は私の手を離すと路地裏の壁を指した。彼の言わんとすることを察して血の気が引く。

「え、ほんとに、ここでするの……?」

 人目につきにくい場所とはいえ、誰かが通りかかる可能性がゼロとは言えない。審神者と刀剣男士が盛りのついた獣みたいに青姦している様を目撃されたら恥晒しにもほどがある。

「大声を上げなければ誰も気づくまい」

 もがく私の腕を易々と捻って壁に押し付け、膝丸は太ももの間に剛直を挟んでずりずりと擦る。すっかり敏感になった肌はそれだけの刺激でも快感に置き換えてしまう。

「ああ、やっと主の中に入れる……、挿れるぞ」
「やっ、やだ…! 入っちゃだめえ…」

 肘を張ってふるふると体を支える。太ももを擦っていた肉棒が上へスライドし、柔らかく濡れそぼった秘部をつつく。丸っこい先端が物欲しげに口を開けた穴に押し付けられるが、しかし到底飲み込めるほどの大きさではない。

「や、やだあ……」
「嫌なのか。これを挿れたらどうなってしまうんだ?」
「むり…やめて……ひ、ひざまる、っっう」

 首が痛いほどに振り向いてやめてくれと訴えるが、無慈悲にも強引に先端が入り込み……ひ、と息を呑んだ瞬間、一気に肉の楔が突き進み、呆気なく奥の奥まで貫かれて子宮口をズプンッッ!!と縫い止められる。

「ああああぁっっ!!!」
「〜〜ッッ、主っ、声を出すな…!」

 重い…お腹の中、熱くて太いのでいっぱいで、苦しい、
 イキそう……!イク…イっちゃう――!!
 頭の中が真っ白になる。股間から膣奥にかけて爆発するような絶頂感が押し寄せ、下半身が蕩けるような甘い痺れに包まれる。ぴったりと栓をされた膣口からぶしゃぶしゃと潮の飛沫が噴き出した。

「また達したのかっ、挿れるだけで気を遣るとは、主はよほど俺の一物が気に入ったようだな!! 嫌だ嫌だと言うのは口だけだな…!」
「んああっあああぁ…!ひざまりゅっ♡ ひざまるの、奥に当たって……ぇ、ひゃあんッ…」

 お尻の肉をガッと開かれて粘膜が外気にさらされる。引き抜かれた肉が再び打ち込まれる強烈な衝撃。熱く蕩けて物欲しげに蠕動する膣道を男の太い肉棒が余すところなく擦り上げ、奥深くにぶつかったところでぐりぐりと犯される。
 パンパンパンパンぐちゅぐちゅぐちゅ、肉のぶつかり合う音が狭い路地裏の壁に跳ね返ってうるさく響く。

「はぁっ、う……主の中はキツいな……こんなに気持ちいいなら、一振り目が君を抱きたがるのも分かる」
「あ、あぁんっ、ひぃ……や、だぁッとめっ、腰とめてぇッ♡ イくイぐっ…イっちゃぅうッッ…!」
「駄目だ♡ 俺の形を此処で覚えてもらわないとな。ほら、ちゃんと咥えておけ!」

 膝丸は私のお尻を掴むと奥深くまで挿入したまま腰を密着させて上下に激しく揺さぶる。膣の奥、子宮の入り口を押し潰さんばかりの勢いで圧迫されて動かれて、敏感な表面もお腹の中の臓器もぐわんぐわんと振動して前後不覚に絶叫する。

「イく、イクのっ…!! とまんにゃっ…! ぃ゛♡ やら、壊れる……おまんこ溶けぢゃう…!!♡」
「気持ちいいと素直に言ったらどうだ? っ、ほら、奥を突いてやるからな…!このコリコリしたところが好きなんだろう…!」
「ぉあ゛っそこ赤ちゃんのへや…赤ちゃんうむとこなのぉっ…!バカバカっっ我慢汁っ子宮口に塗りつけちゃだめえぇ……♡」

 行き止まりのそこを突き破るみたいにガンガンと体重をかけてピストンされる。ほんとにだめ、そこ、もう内臓なのに…、
 こんな体の奥深くまで膝丸に犯されて、痛いのに気持ちいい。おかしい、気持ちよすぎておかしい…!

「……主は可愛いな、っ、あんなやつのことなど忘れてこのまま俺の女になってしまえ…」

 ふいに膝丸の手が顎を掴み、顔を近づけてきた彼の唇が真近に迫る。キスされるのか。
 唇が触れ合う直前で私は反射的に顔をそらした。

「……んっ、それは、だめっ……!」
「………」

 拒絶されたこと理解した膝丸は一瞬はっとした後に悔しそうな表情をする。

「…フン、そうか。まだ君は一振り目のものだという姿勢を崩さないのだな」

 じゅっと湿った音がして首筋に鋭い痛みが走る。びく、と喉を反らした瞬間に下腹部に灼けるような感覚が走った。視界の端に腹の紋を撫でる膝丸の手が見えて、そこが波打つように痙攣する。毒々しいまでの桃色に腫れた淫紋が光っていた。
 その線を膝丸の指がすっ、と擦るだけで、ビリビリと剥き出しの神経を嬲られるような快感が走る。

「あっ?! あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡」

 お腹を撫でられるたび中がぎゅうぎゅうと収縮して身悶える。うねる肉壁が膝丸の剛直をぺったんこにするくらいキツく絡みついて無数の襞で扱き上げ、膨れた血管や雁首の形も分かってしまうほど。

「俺の紋もすっかり馴染んだな、いやらしい君にお似合いの印だ」

 一際強く腰を打ち込んだ膝丸がもみくちゃにするようにお腹の紋をなぞる。
 だめっそれだめ、死んじゃう!!もうこれ以上刺激されたら、頭の中おかしくなっちゃう……!

 腰が何度も電流を流されたみたいに跳ねる。制御のきかない体を強い力で押さえつけ、膝丸は一層はげしく攻め立ててきた。お腹の淫紋を引っ掻きながらゴンゴンと子宮口を突かれ、内も外もぐちゃぐちゃに屈服させられてなす術がない。

「んっああああっ!! ぁうっ…♡ も、やら……やめてえ……!!」
「自分が誰のものか分かったか? 理解できたならばやめてやろう」
「んぅっ、ン、知らない…ッ! あぁん……」
「ははっ、ならばまだ駄目だなあ…!! 覚えの悪い君の此処に教え込んでやらなければ…!」

 もう体を支えていられなくて路地裏のつめたい壁に引っかけていた爪も垂れ、骨を抜かれたように足も立たない。もはや人形のような私を膝丸の腕が雁字搦めに固定して好き勝手に貪っていた。
 ばちんばちんとお尻の肉が弾む。開きっぱなしの口からは意味のわからない母音と涎があふれる。
 やだ……またイッちゃう。もう狂ったみたいに気持ちいのとまんない。

「んーっっ…! あぁ…っっ、やだあ……もうイきたくない…! バカ…ひざまるのバカぁ…わたしなんにも悪いことしてないのに…っ」

 力無く泣き喚きながらお腹に回されている腕を叩く。こんな仕打ちあんまりだ。二振り目とはいえ膝丸のことは大切にしていたはずなのに…そりゃ恋仲の一振り目と比べて扱いの差はあったしそれは申し訳ないと思うけれど、こんなぐちゃぐちゃに陵辱される筋合いなんてないはずだ。これ以上イッたら脳みそが溶けてしまうんじゃないか。もう自分が後戻りないところまで追い詰められていると察していて、なけなしの気力で正気を保っているだけだ。

「……そうだな。君は悪くない。悪いのは俺だ」

 不意に膝丸の声音が優しくなる。今にも崩れ落ちそうな私の耳元に唇を寄せて甘い囁きを聞かせる。

「君はなにも悪くない。すべては俺が仕組んだ罠だからな…だから己を責めることはないのだ」

 低く穏やかな声が耳を伝って脳を侵す。その間もゆるゆると腰を押し付けられて、多幸感に似た快感が全身を満たす。思考回路が麻痺してしまう。私は悪くない。その言葉が頭蓋内で何度もこだまして麻薬みたいに理性を溶かしていく。私は悪くない、ぜんぶ膝丸のせいだから…。気持ちよすぎておかしくなっちゃうのもぜんぶ膝丸の仕業だから、

「だから気狂いのように達してしまっても、なにも悪くないのだぞ」
「…ぁ、ひっ、膝丸……」

 ぞくりと耳元から震えが走る。嫌な予感が身に迫ってきて鳥肌が立った。不安にわななく下腹部に膝丸が指を這わせ、紋の一回り外側に鋭く食い込ませて肌が引き攣る感覚がする。
 あ、クる、だめ……おっきいのキちゃう…!
 最後に残った力で彼の腕から這い出ようとしたとたん、中を縫い止めている肉棒がずる、と大きく引き抜かれて、

「ほら、好きなだけイけ!! 快楽に溺れてしまえ!!」

 勢いよく突き込まれると同時にお腹の淫紋を押し潰すようにキツく圧迫される。内側と外側の両方から与えられた刺激は、一人の人間に与えられる快感の限度を超えて強烈すぎた。

「やぁぁあああっっ♡ イくっ♡ イクっ♡ イクうぅッッ♡」

 ガンガンガンガン!!! お尻に食い込むほどに腰を叩きつけられて今までとは比べものにならない絶頂を極める。痙攣する私にはお構いなしに膝丸は激しいピストンを続行し、はしたなく蠕動する肉壁を絡ませながら引き抜いては、また一気に奥を打ち据える。

「はは…ずいぶん気持ち良さそうだな、主。これがそんなに良いのか」
「あひぃぃんッ……!! よぐっ、よくにゃい゛ぃ…♡ 」
「俺に犯されて善がっているといい加減に認めたらどうだ…!」

 手のひらでお腹の奥を押さえつけながら下腹部を隙間なく密着させて、股間に硬い腰をぐりぐりと擦り合わせてくる。

「あ、んんんんっ、ぃひゃあッ…♡ イってるぅ…! いまイッてるからあ…!!♡ らめぇえっ……♡」
「いくらでも達すればいい…主の此処が俺を忘れられなくなるまでやるからな♡」

 砕けそうになる腰を押さえつけて膝丸が私の背中にのしかかり、体重をかけて力強く子宮口を捏ね回す。男の重みになす術もなく胎を突き上げられ込みあげてくる快楽に屈服する。もう喘ぎすぎて声帯が麻痺したような掠れた声しか出てこない。

「もぉっ、あ゛あぁぁんッ♡ もう覚えたっっ、膝丸のちんちんおぼえたぁああっ♡」

 ぎゅんぎゅんと締めつける膣壁が中で暴れている塊にキツく吸い付いて、太い竿の形を刻み付けるように密着する。熱い、すごい、きもちいい……膝丸のガチガチのちんちんでお腹の中ずぽずぽされるの最高に気持ちいい。生ちんぽでぬるぬるのまんこをめちゃくちゃにされるの、きもちよすぎて他のこと考えられない。


「ッ、ふ……本当か? なら言ってもらおうか、君は誰の女だ?」
「んっ、んぅう……ひざまりゅ…♡ ひざまるのお……!」
「そうだ、君は俺のものだ。この穴を使っていいのも俺だけだな?」
「あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡ ふぁ、いっ…♡ 膝丸のおちんぽしごき穴になるっっ…♡」
「ああ主っっ!それでいい…これからは俺以外の男を咥え込んではならぬぞっ♡」

 もう頭の中はきもちいいことでいっぱいで、自分がなにを口走っているかも聞こえる言葉の意味も分からない。パンパンっと甲高く肉のぶつかり合う音、濡れた粘膜同士が勢いよく擦れ合うぐちゅぐちゅと卑猥な水音ばかりが鼓膜を震わせる。
 ふうっと熱い息を吐いた膝丸が一際強くお腹の紋に爪を立てた。

「出すぞ主…締め付けておけっ、君の胎に俺の子種を注いでやるからな…! 全部飲み込むのだぞ…!!」
「ぁ、あ、あッ♡ なかっ…?! だめえっッ♡ 」
「今更なにを言う? 俺が犯したいと言ったら大人しく犯されて種を植え付けられていればいいのだ♡」
「ひぇえっ……♡ おねがい、できりゅっ、あかちゃんできちゃうぅッ♡」
「あぁ孕め、孕まされながらイけ…!」

 ぎゅううう!! と下腹部を両手で力いっぱい抱えこんで奥深くに腰を突き進める。子宮口に鈴口がぴったりと押し付けられて、動きを止めた膝丸の体が大きく震えた。熱い奔流が密着した子宮口から胎内に次から次へと流れ込む。

「ぁあああっっ♡ ほんとに、なか、でてぇぇ…ッ♡」
「…ッ…くッ……!」

 逃げようとすれば追いかけるようにぐうっと腰を押し付けられ、さらに深々と密着させて奥へ奥へと熱を注ぎ込まれる。びくんびくんと中で太い剛直が跳ねて思う存分精を吐き出していくのをろくに抵抗もできずに受け入れる。

「あぁ…っ♡ 主の中に、俺のが…♡」
「ひぁ、あああぁっ……あづいっっ…」
「あるじ、っぁ、こっちを…俺を見てくれ…!」

 頬を掴まれて無理やり後ろを向かされる。逃げる力も時間も残っていなかった。長い舌をのぞかせた膝丸にぱくりと噛み付くように唇を奪われてしまう。すでに涎でぐちょぐちょな口内に、熱くぬるぬるした柔らかいものが侵入して乱雑になぞっていく。

「ん、ぅんっ…、むっ……」


 中で震えていたものがようやくおさまり、頭がぐずぐずになってしまうような快感の波がひとまず去ったところ、代わりにうっすらと理性が戻り始める。

「っ…ふ、はぁ、はあ…っ♡ 可愛いな主…ようやく俺を受け入れてくれたな……これから好きなだけ愛し合おう…♡」
「…ぁ、ああ……」


 ……とんでもないことをしてしまった。

 ちゅっちゅと甘えるように舌をついばむ膝丸のなすがまま呆然と立ち尽くしていると、やがてにゅるっと中から彼が出ていく。体内から抜ける異物と共に熱い体液がこぼれ落ちるのを知覚して鳥肌が立つ。

「……ひ、ぁ、」
「名残惜しいが、そろそろ部隊の面々と待ち合わせの時刻だろう…。歩けるか、主? また俺が運んでやってもいいのだぞ♡」
「あ、歩く……から、もう離れてよ……」

 もはやびしょ濡れの布と化していた下着をずり上げ、体液を滴らせる秘部に被せられる。歩いている最中に白濁を垂らす可能性を少しでも減らせるからないよりはマシだろう。
 へろへろする足腰を叱咤して、しんと静まり返った路地裏から出る。気づいてみればこれだけ静かなところで盛大に喘いでいたんだ。

「絶対、人に聞かれたでしょ……」

 死にたい。色々と限界だ。

 淫紋ってこわい。きもちよすぎてなにもかも分かんなくなっちゃうんだ。膝丸に犯される喜びを叩き込まれた体は当分元に戻る気がしない。
 これからどうしたらいいんだらうと泣きそうな気持ちで歩く私の腕を支え、膝丸は上機嫌で桜を舞わせていた。


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