「それじゃあみんな、遅くなったけど…」

 大広間の一角にて、加州清光がグラスを持って声を張る。彼の顔には明らかな疲労が浮かんでいるが、それを上回る喜びに輝いていた。

「改めて、新年あけましておめでとう! そして、連戦隊おつかれさまー!! かんぱーい!」

 わーっと歓声が上がって、彼の言葉に続くようにグラスを打ち合わせる音が響く。

 もはや年末年始の恒例行事となっている連戦隊。
 ノルマ達成のご褒美として政府は毎年様々な景品を用意しているが、なんと今年は、鶯丸の旧友である大包平が手に入るという報せだった。
 とうとう実装したのかと浮き足立ったのもつかの間、必要なノルマは玉十万とのことで、数多の刀剣たちは白目を剥き、私も一瞬はこれ無理じゃない? と政府を呪いかけた。
 しかし鶯丸悲願の大包平を諦めるわけにはいかなかった。ひっきりなしに出陣と帰城を繰り返し、ブラック本丸顔負けの過重労働にも刀剣たちは目の光を消さず懸命に御歳魂を集め続ける。そして正月休みを返上して出陣し続けること二週間、ようやく大包平に手が届いた。

「ほんとによかった…こんなつらい年末年始は初めてだよ」

 長らく隊長を務めてくれていた加州が涙まじりに呟く。私は彼の背中を撫でながら労わりの言葉をかけた。

「ほんとにありがとうね。ここまでこれたのは加州やみんなのおかげだよ」
「うー…主もお疲れさま。あんまり寝てなかったでしょ。今日は無理しない程度に飲んでね」

 晴れて大包平を本丸に迎えることができた歓迎会と、正月にやり損ねた新年会を兼ねて、本日は盛大なパーティーを開くことにしたのだ。
 長テーブルの上には所狭しとお酒や新年のごちそうが並んでいる。ようやく出陣から解放された歌仙や燭台切たちがストレスの発散とでもいわんばかりに腕を振るい贅を凝らした正月料理を用意してくれたのだ。

「おいしい…! おもち……お雑煮も…」
「ずんだ餅もあるぜ!」
「どうだ大将、この鯛は俺っちがとってきたんだ」
「大包平くんはお魚よりお肉がいいかな? 角煮をどうぞ」
「ああ、ありがとう…。よく俺の好みが分かるな」
「お前に関することはすべて俺が話しておいたからな!」
「ここにいるみんな、大包平さんのことなら何でも知ってるよ!」
「なんだそれは! 怖いぞ!」


 おいしい料理を堪能し、新人の大包平とも楽しく歓談できた頃には夜も更けていた。
 まだ宴会を続ける面々は多いだろうが、加州の指摘してくれたとおり寝不足続きの毎日だったためお酒も加わって眠気が襲ってきた。一足先に部屋に戻ると声をかけて席を立つ。周囲を見回してみれば眠たそうにしている短刀たちを一護一振がなだめて部屋に帰るよう促しているところだった。

「私も帰るから、一緒に部屋に送っていこうか?」

 ぽやんとしている五虎退を立たせてせっせと虎を集めている一期に声をかけると、彼は眉を下げて微笑んだ。

「いえ、主のお手を煩わせるまでもありません。お心遣いありがとうございます」

 そっかあ、とうなずいて粟田口の短刀たちが素直に立ち上がっていくのを見守っていると、別のところから声がかかった。

「主、じゃあこっちの弟をお願いしようかな」

 髭切がにこにこしながら手を振っている。彼の肩にはふにゃふにゃになった膝丸が寄りかかっていた。

「膝丸? 珍しいね、こんなに酔うなんて」
「疲れが出てしまったんだろうねえ。一生懸命出陣していたから」

 慈しむように頭を撫でる髭切はやっぱりお兄ちゃんの顔をしていて、見た目年齢がどうであれ、弟っていうのは可愛い存在なんだなあと心がほっこりする。

「おーい、弟よ。おまえはもう部屋にお戻り」
「んー……」

 髭切は眉間にしわを寄せる膝丸の頬をなおもぺちぺちと叩く。

「ほら、目を開けて。体を起こして。主が送ってくれるからね」

 ん? ちょっと待って。さすがに酔った成人男性を引っ張って部屋に送るのは荷が重いんだけど…。

「んー……あにじゃ…」
「僕じゃなくて、主が送ってくれるからね。ほらしっかりして」
「あるじ…」
「そうそう。はい、立って」

 髭切の誘導に従い膝丸はふらふらと立ち上がる。笑顔の髭切にさも当然と言うようにその片腕を渡されて、

「え?」
「はい。かわいい弟をよろしくね」

 にこにこ笑顔の圧力でお願いされれば断れなかった。

       ○

「うー…寒い…」

 膝丸の腕を引いてえっちらおっちら彼の寝室まで歩く。彼は半分眠っているようだが足取りしっかりとついてきてくれたので助かった。
 一月の夜、隙間風の吹き込む廊下は刺し込むように寒く、思わず膝丸の腕をぎゅっと抱きしめる。酔いのせいかぽかぽかして温かい、がっしりした腕。固い筋肉のついたこれで太刀を振るって戦っているんだなあと思うと愛しくなる。
 ……そういえば、こんなに膝丸と近づいたのは初めてだなあ。
 膝丸が来てくれてもう一年くらい経つけれど、彼はいつも兄者と付かず離れず一緒にいるからあまり話す機会はなかった。
 もちろん近侍に任命した時には真面目な働きっぷりを見せてくれるのだが、執務の間に話しかけても会話は盛り上がらず、兄者に見せるような穏やかな笑顔は欠片もなかった。仕事付き合いとプライベートは分けたいタイプなのかなあとその時は解釈していた。

 ……のだが、一年経つ今になってはっきりと感じる。私は避けられている気がする。
 私と話しているときはぼそぼそと返事も素っ気ない膝丸。だが他の刀剣たちとは仲良く雑談したり外出したり一緒に飲んだりしているらしい。「あいつは意外と面白いやつだぞ」と言うのは飲み仲間らしい鶴丸、「膝丸さんは優しいです、木に乗った鞠を取ってくれました。そのあと金平糖をくれたんですよ」とはにかむのは五虎退。なんでだ。なんで私だけ置いてけぼりにされた。私だって膝丸と仲良くしたい。
 そんな思いを膨らませていたところで今夜のこのシチュエーションである。ふにゃんふにゃんな膝丸の姿を見れたし、泥酔した彼を送り届けたという貸しを作ることもできるので、ある意味仲良くなるチャンスなのかもしれない。張り切って襖を開けて源氏兄弟の寝室に入り、二つ並べて敷いてある布団のどちらかに膝丸を寝かせることにした。

「膝丸、お部屋ついたよ。布団ここだよ」
「んむ……うぅ…」

 むにゃむにゃしながら私の手に従う姿を見ていると、小さな子供みたいで可愛いなあとすら思ってしまう。無事に布団の上に座らせて、掛け布団を引っ張ってきて、さあこれでいいぞと思った瞬間、いきなりぐいっと腕を引かれた。
 予想以上の強い力にあっけにとられているうちにぼすんと柔らかな衝撃が走る。気づいたときにはなんと腕の中に抱きしめられていた。
 厚い胸にきつく密着させられて、ふわっと酒と男の匂いが鼻先に溢れる。なに?! どうしたの? あまりの近さに心臓が止まりそうになったその時、

「ぐすっ……兄者ぁ……」

 膝丸は私の肩にぎゅっと顔を押し付けたまま鼻を鳴らした。

「………え?」
「うう……兄者…。俺は駄目だ……俺はもう駄目なんだ……」

 抱きしめる腕にぎゅうぅっと力が入る。
 呆然としていると再び膝丸が哀切にあにじゃあと鳴いた。

 ……私のことを髭切だと勘違いしているのかな?

 膝丸はずりずりと顔を押し付けながらアニジャアニジャと鳴いている。えっこれは泣いてるの? だとしたら涙とか鼻水とかつくんだけど。

「膝丸、私は髭切じゃないよ…!」

 確かに髭切は柔らかな雰囲気や声が女性的かもしれないが、さすがに彼と肩を並べるほど私のガタイはよくない。間違えないでくれ。
 というか膝丸は髭切に対してこんなべったべたに甘えるのか。たまに名前を忘れられて涙ぐんではいるが泣きつく姿なんてそうそうお目にかかれるものではなかった。せっかくだし泣き顔を拝んでおこうと思い、彼の頭に手をやると、

「ぐすっ……今日も俺は主と話せなかった…」

 肩に押し付けたままのくぐもった声で膝丸が嘆いた。

「え?」
「酔った勢いで話しかけられるかと思ったが……駄目だった……。主は大包平と楽しそうに話していて……う…俺と話すより奴らと話すほうが楽しいにきまってるんだ……」
「んん…?」

 固まったまま彼の言葉を反芻する。
 つまり私と話したかったということだろうか。
 手のひらに当たる薄緑の頭、それを膝丸は自分から擦り付けるようにずりずりと動かし始めた。いいこいいこをねだるように。

「ううっ兄者……俺はどうしたらいいのだろう…一年も経つのに…まだ、主の顔を見ると……、」
「……見ると?」
「……主を見ていると、顔が熱くなり目を逸らしてしまう……しかしそうするとこんどは胸が痛くなるのだ……。結局苦しくなって主のそばから離れてしまう…」

 膝丸はぽつぽつと胸の内を明かす。依然として私のことを髭切だと思い込んでいるようだ。なんの疑いもなく、兄に悩みを吐露するような感覚で、素面だったら絶対に聞けないような心情を述べてくれる。

「こんな俺でも主は親しく話しかけてくれるのに、気の利いた返しもできない……。きっと俺は、つまらない刀だと思われているだろう…」

 抱きついてくる腕は頼りなく震えていた。
 耳を疑い、しばらく考え込んでいたが、だんだん意味を理解して頬が熱くなってくる。
 私の手はいつのまにか、彼の頭をいいこいいこするように動いていた。

「ひざま……えっと、弟よ」

 危ない危ない。私はいま髭切だと思われているんだから、名前を呼んだら彼が狂喜乱舞して酔いから覚めてしまう可能性がある。

「主はね、そんなことでおまえを嫌いになったりなんかしないよ」

 ゆっくりと言葉を選びながら声をかける。
 ぐすぐす泣いていた膝丸の動きが止まった。

「わたし……えっと、僕たちの主はね、源氏兄弟がくるのをすごく楽しみにしてたんだよ。覚えてる? 弟が来たのは去年の年明けだったね。去年の今ごろは、連戦隊で弟をゲットするために一生懸命戦ってたんだよ」
「……そうなのか?」
「うん! はやく膝丸に来てもらいたくて、年末年始寝る間も惜しんでみんなで玉を集めたの」
「………」

 あ、しまった。膝丸って言ってしまった。やばい、バレたかな?!

 ヒヤヒヤしながら彼の反応を待つこと数秒、

「そうだったのか……主は…俺を待っていてくれたんだな」

 少し明るくなった声で膝丸はつぶやいた。私は胸を撫で下ろす。

「だが、ならば余計に、主の期待に添えない俺に失望しているのではないだろうか」
「そんなことないよ! 主は今でも弟と仲良くしたいと思ってるし…、その…弟の素直な気持ちを伝えたら、もっと上手くいくんじゃないかな…」

 髭切に成り切って喋るのがそろそろ恥ずかしくなってきた。相変わらず膝丸は私の肩に顔を埋めて抱きついているし、さっきの告白?を聞いた直後では近すぎる距離に変なドキドキを覚えてしまう。
 しばらく膝丸は黙りこんでいたが、やがてふふっと笑みを漏らした。

「……そうだな。ありがとう、兄者…。その、こんなことで泣いたのは忘れてくれ…」

 よかった。落ち着いてくれたみたいだ。恥ずかしそうにモゾモゾする膝丸が可愛くて、宥めるようにいいこいいこしてあげていると、彼は私の肩から胸へと頭を下げていった。

 ……ちょっと待って、そのままだと胸にぼふんってする。
 案の定、ストップをかける隙もなく膝丸は私の胸にダイブした。
 しかもあろうことかそのままスリスリと顔を擦り付けてくる。兄の胸で甘えているつもりなんだろうが私は女性だし人並みにおっぱいがあるので乳房の間でぱふぱふしている状態になっている。破廉恥極まりない。

「ひっ膝丸! やめて!」
「……ん?」

 彼はようやく違和感を覚えたようで顔を離した。
 涙の名残で光る目元は怪訝そうに歪められている。

「兄者……なんだか胸がふかふかしているぞ。また懐に蒸しぱんを隠したのか?」
「蒸しぱん?」

 蒸しパンとは、甘くておいしいあのおやつのことだろうか。
 膝丸はむっと眉間にしわを寄せる。どうしておっぱいに顔を埋めておいてそんな凛々しい顔ができるんだ。

「兄者が厨から出来たての蒸しぱんをくすねてきたことを忘れておらんからな…! あれは三時のおやつ用だったのにこっそり盗んできおって…。燭台切が怒っていたではないか」

 義憤に燃える膝丸は手を伸ばし片方の胸を鷲掴みにしてきた。大きな手のひらにすっぽりと覆われて指が食い込む。

「おやつは一人ひとつだぞ、兄者……」
「ギャーー!」

 むにっむにっと柔らかな乳房を揉まれて悲鳴が上がる。やっぱり駄目だ膝丸は正体なくすほど酔っ払って寝ぼけている。なんとか手を振り払おうと暴れてみるが当然刀剣男士の力にはかなわない。本当に懐には蒸しパンが仕込んであると思っているらしく、膝丸はもう片方の胸をくんくん嗅いだあと、はむっと噛み付いてきた。

「ひえぇっ!!」

 駄目だこいつ。乳丸に改名してやろうか。もういい加減に引っぱたいてでも目を覚めさせなきゃらない。

「膝丸!! 私は兄者じゃないの! 主だよ! あるじ! 目を覚まして!」

 彼の頬を引っ張り上げて無理やり顔を見合わせる。ぱちぱちとまばたきをする蜜色の瞳に引き攣った表情の私が映っていた。

「……あるじ?」
「そうだよ! ほらよく見て、髭切じゃないよ主だよ」

 見つめ合うことしばし、ようやく納得したようで膝丸の目が大きく見開かれる。

「あ、あるじ……」

 無体を働いたことに気づいて声を震わせ、その場で崩れ落ちて謝る膝丸の姿が目に浮かんだ。
 が、それは私の幻想だった。

「……主がここにいるなんて……はは、俺は夢を見ているんだな」

 丸く見開かれていた目が歪み、にたりと笑った膝丸の唇から牙がのぞく。冷たい汗が背中を流れ落ちるのを感じた。

「夢じゃないよ膝丸」

 もうよく分からないが悪い方向に物事が進んでいるのは確かだった。
 膝丸はさらに顔を近づけて目と鼻の先で私を見据える。その手ががしりと肩を掴み、

「夢ならば……君になにをしたって許されるな」

 軽々と体を引き寄せられて布団に転がされてしまう。
 恐々としている私の上に膝丸がのしかかる。怒濤の展開に抵抗する気力も生まれなかったが、お腹に乗る体重が重くて身動きすら取れない。

「ふふ……」

 闇の中で光る二つの瞳が襲ってくる。
 ゆっくりと片手を取られて持ち上げられ、完全に体の自由を失くしたところで思考を放棄した。
 終わった。
 私は目を閉じた。



 ぴとっ。


「ふふふ……」

 さらさら。


 なじみのある感触におそるおそる目を開けてみると、私の手を自分の頭に当ててナデナデしている膝丸がいた。
 人の手を使ってのセルフいいこいいこである。
 ご満悦の膝丸の背後からはぶわっと桜のオーラが舞っている。
 怯えていたのが馬鹿馬鹿しくなって私はため息をついた。

「そんなの、いくらでもしてあげるのに」

 形のよいまるい頭を何回も撫でてあげる。膝丸は嬉しそうに私の上で目を閉じた。
 見た目によらず甘えたな性分の彼に呆れる反面、今までには感じたことのなかった愛しさが生まれつつあった。

「膝丸。これからはもっと、仲良くしようね」

 わずかな気恥ずかしさと期待をこめて囁きながら頭を撫でる。
 きっと私たちは、いまよりもっと素敵な関係になれる。

「ね、膝丸」

「……………」


 返事がない。
 まさかここまできて気が変わってしまったのか。ひとしきり撫でられて満足したからやっぱり主とはビジネスライクな関係でいたいとか心変わりしたのか。心配になって膝丸をのぞきこむ。

「…………zzz」

 寝ている。


 せっかく勇気出して言ったのに聞いてなかったな。
 仕方ない。またため息をついて膝丸の布団から出ようとしたが、上で眠っている男の体が重すぎて身動きが取れない。

「えっどうしよう…。重い…寒い…! 膝丸起きてよー!」

 当然、爆睡している膝丸が起きるわけもなく、私は髭切が帰ってくるまで膝丸の下敷きで途方にくれていた。


     ○


「おや? ずいぶん仲良しになったんだねえ」
「髭切! 早く膝丸どかして!」

 のんきに呼びかけてきた髭切に助けを求める。
 つぶれている私の気持ちなどいざ知らず、彼はふわふわと髪を揺らしながら微笑んでいる。

「君と弟が仲良くなってくれて嬉しいなあ。弟はずっと君のことを気にしていたから」
「……もしかして今日のこれ、髭切が仕組んだの?」

 返事の代わりに向けられたいたずらっぽい笑顔がすべてを物語っていた。

「さすがに重そうだから、降ろしてあげるね。よいしょ。でも今日はこのまま一緒に寝るといいよ。はい、掛け布団」
「えっ。いや、狭いし私は帰るよ」
「うーん君が帰ると寂しくなっちゃうな。狭いかもしれないけど、ここで寝たほうがあったかいよ?」

 それに、と髭切は目を輝かせた。
 にやりと牙をのぞかせるその笑顔は膝丸とそっくりで。

「朝起きたときの弟の顔。見てみたくない?」

 私が同じ布団で寝ていることに気づいたら、膝丸は死ぬほど驚くだろう。確かにそれはちょっと見てみたい。ここまでされたんだから意趣返しがしてやりたい。

 そして私は膝丸の布団で、隣の布団に髭切が寝そべって、三人川の字みたいになって眠る。

「かわいい妹ができたみたいで嬉しいなあ」

 弾んだ声で言う髭切のどこまでが真意なのかは分からないけど。
 無防備に眠る膝丸も、彼の腕の中にいることもなにもかもが新鮮で、少しも嫌ではなくて、不思議なかんじ。


「髭切、おやすみなさい」
「うん。おやすみ」
「そうだ、あと……」
「?」
「今年もよろしくお願いします」
「……ふふ。こちらこそ。起きたら弟にも言ってあげてね」


 明日から始まる新しい日々に胸をときめかせながら、私は眠りについた。


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