本編には関係ないただのエロ、時系列とかは特に考えてない
※強姦



秋田藤四郎は渡り廊下を歩いていた。
なかなか起きてこない主に声をかけてくるよう、厨房の燭台切光忠に頼まれたのである。朝一番の名誉ある仕事に任命された彼は寝ぼけ眼をこすりこすり、しゃきっと顔を整えてから審神者の自室へとおもむく。
渡り廊下を渡り切った奥の間に彼女の部屋はある。久しぶりに訪れたそこは障子戸で堅く閉ざされており、しんと静まり返って気配を感じさせなかった。まだ熟睡しているのだろうか。
小さな体で大きく息を吸い、秋田藤四郎は張り切って声を上げる。

「主君、朝ですよー! もうすぐごはんができまーす!」

能天気な明るい声は板張りの床に反響し、確実に主の部屋の中へも届いた。
しばらく耳を済ませたが、はて、反応がない。秋田藤四郎が首をかしげ、もう一度声を張り上げようとした時だった。わずかな衣摺れの音が戸を隔ててすぐ向こうで鳴り、直後、障子戸が開かれる。
見下ろしていたのは薄緑の髪をしたあの太刀であった。彼の背後に見える室内は仄暗い。まだまどろみの中にいるようだった。膝丸の姿も影がかかって見える。その瞳だけが爛々と輝いている。
ぱちりとまばたきをした秋田の目が琥珀色を映して丸くなる。なぜ膝丸が主の部屋に?
いや。しかし疑問を覚えたところですぐに状況を理解する。

膝丸。この刀はなんとも奇妙なことに、幼児の姿と精神で顕現した。審神者である彼女を母と呼び、いち兄大好きな甘えっ子性分の藤四郎兄弟たちが苦笑するほどに、母様母様と彼女を慕うお母さんっ子だったことは忘れようもない。成長しきって大人の姿になった今でさえ、主に母性を求め甘えついてしまうのはやめられないようだった。
だから、

「なーんだ、膝丸さん。またお母さんに添い寝してもらってたんですかあ?」

秋田藤四郎がこう解釈するのも不自然ではなかった。
大人になってもお母さんと一緒に寝たいなんて恥ずかしくないのかな? 幼い見た目の短刀たちですら、主に添い寝してもらうなんて抵抗があるのに。まさに美丈夫然とした見た目に反して、膝丸は甘え癖が抜けないのだなあ。
秋田藤四郎がにやにや笑う一方で、膝丸はやや緩慢に首を傾け、否定とも肯定ともつかぬ声を上げた。

「まあ、そんなところだ」

答える彼の寝間着は乱れていて胸元がのぞく。薄暗い中ではその皮膚に無数の掻き傷が線を成していることに気づかなかった。

「主はお加減が悪いらしい。朝餉はあとで部屋に運ぶから、取っておいてくれるよう厨房係に頼んでくれ」
「えっ。主君、大丈夫ですか?」

思わず身を乗り出して部屋の奥をのぞこうとした秋田藤四郎を阻むように膝丸が一歩前に出る。背の高い膝丸に視界を覆うように立たれ、無言の圧力に怯んだ。

「分かりました。朝ごはんは残しておきますね。主君にお大事にって伝えておいてください」

諦めて秋田藤四郎がそう告げると、膝丸は「ああ」と答えてゆっくりと障子を閉める。彼の姿が見えなくなってからも、秋田藤四郎はしばし閉ざされた戸の隙間を眺めていた。
なにか引っかかるところがあるが、言葉にできるほど確固としたわだかまりではない。この違和感の原因はなんだろう。しばし首をかしげていたが、足りない頭では考えるだけ無駄だと思い、秋田藤四郎は朝食の場に駆け戻っていった。



戸を背にして気配をひそめていた膝丸は、秋田藤四郎が廊下を鳴らす音を聞き、ようやく部屋の奥へと歩を進める。視線をやった先には、布団を被って身じろぎもしない人の塊が転がっている。あまりに静かなので死んでいるのかと錯覚するほどだが、薄暗い中で耳を澄ませば、すすり泣く声だけがわずかに聞き取れた。
その枕元に跪いて声をかける。

「母様」

びく、と白い塊が跳ねた。なぜそんなに怯えるのだろう。苛つくような気分になりながら、布団に手をかけて一息に剥がす。
裸の女が胎児のように丸くなって横たわっている。素肌を覆っていた布団を奪われた彼女は目を見開き、恐怖に凍った表情で膝丸を見上げた。その肌にはいくつも、己がつけた歯型や痣が印のように赤く浮かんでいる。下半身に目をやる。両の太ももはぴったりと閉じられていて、昨夜からさんざん蹂躙しきった場所は隠されていた。強張った足を引っ張って強引に太ももを開かせると秘められた部位がさらけ出される。体勢を変えたせいだろうか、どろりと白濁が溢れ出してきて穴から周りの粘膜へと垂れる。汚れているのは陰部のみではない。よく見れば乾いた精液や愛液が内腿にまでこびりついていた。
己が母を汚した証がそこかしこに残っている。犯し尽くされて泣いている彼女を舐めるように見回したあと、膝丸は目を細めた。

「洗わなければな」

いつまでも体液まみれで布団に寝かせているわけにはいかない。柔らかい彼女の体を引っ張り上げて、抱えるみたいにして風呂場へ連れて行った。彼女は力の抜けた人形のようにうつむいてされるがままになっている。
審神者の自室のある離れには、刀剣男士たちが使うものとは別に風呂や洗面所が備え付けられている。すでに全裸の彼女を先に風呂場へ入れたあと、己が纏っていた衣類を脱いで浴室に乗り込んだ。
うなだれたまま生気のない彼女の体に、うやうやしく湯をかける。シャワーの湯が温かく床に跳ね、蒸気が白く視界に立ち込めた。
首から胸、腹へと、湯とともに手で撫でて汚れを落としていく。やがて下腹部にまで手を這わすと、彼女はようやくびくりと体を跳ねさせた。

「日中、垂れてきては困るからな。搔き出して差し上げよう」

秘部へと伸びる膝丸の手を、いやいやをするように首を振りながら押さえる。しかし女の力などたかが知れたもので、抵抗を押し切って割れ目に指を滑り込ませれば、ぴんと硬直して動きも止まってしまう。
乾いた精液が固まってこびりついているそこを、湯をかけながら何度も擦り上げる。陰唇を弾いているうちにまた彼女が身悶えて力無い抵抗を始めたので、後ろから抱きすくめて動きを封じた。湯でしっとりと濡れた女の背中と、膝丸の胸が密着する。
恥骨を手掌で覆って、後ろから前へと、何度も指を折っては食い込ませ秘裂を嬲る。膣口と陰核の間を往復してさすっているうちにどろりとした液体が指を濡らした。肉の重なりを大きく広げれば、充血しぷくんと硬くなった陰核があらわになって指に引っかかった。滑って逃げようとするそれを上下左右から円を描きながら押し潰すみたいに捏ね回す。腕の中で女の体が痙攣する。ん、ん、と哀れっぽい声が浴室に反響した。彼女は必死に唇を噛んで、呻き声を殺しているようだった。全身の筋肉を震わせながら身をよじる。汗が噴き出してきて体温が上がっている。密着した肌から直に分かる。
腿を閉じようとする彼女の足の間に膝を入れて妨げ、体液を垂れ流しながら口を開く穴へ指を突っ込む。膣壁は十分にぬめり、肉襞と粘液で捕まえるかのように指を咥え込んだ。どろっと熱い液体がまた指の間から溶け出す。柔らかく拡張する肉壷に二本の指を根元まで刺し、ぐちゃぐちゃと遠慮なく中を掻き回した。シャワーの音にも掻き消されない卑猥な水音が耳を犯す。
中を満たす液体には、昨夜放った精液も含まれているはずだ。指の腹で膣壁を引っ掻くように、粘液の層を搔き出していく。柔らかく凸凹した襞がまとわりつき、動きに合わせて際限無く形を変えた。

「本当に厭らしいな、貴女の体は」

泣き声混じりの嬌声を懸命に押し殺している女の耳元で囁く。根元まで突っ込んでいた指を勢い良く引き抜くと、熱い液体が腿まで垂れて糸を引いた。
抜いたばかりの指を見れば、そこは白濁と透明の混じった汁で濡れている。

「これでは洗っているんだか汚しているんだか分からないな」

ぐぷ、と音を立てて再び穴の中に指を突き立てる。肉襞を逆剥くように激しく擦り上げ、抽送を繰り返した。足がガクガクと揺れて今にも崩れ落ちそうな彼女をきつく抱き締めて、なおも甚振るように膣内を掻き乱す。いまや抑えきれない喘ぎ声が湿った室内にこだましていた。
逃げようと体をくねらす彼女の腰に膝丸の下腹が押し当てられる。それに気づいたところで、男の太い腕に囲われてろくに身動きも取れない。己を責め苛む手に悶絶しながら泣くしかない彼女の尻に、硬い上反りが擦り付けられた。

「は……母様、指では、貴女の奥まで届かないなあ」

熱を帯びた声は興奮のためなのか、それとも実際に浴室の熱気に当てられてのものなのか。指が抜かれて、代わりにその濡れた手は内腿をしっかりと押さえて開く。尻の割れ目から陰茎を滑り込ませ、愛液のぬめりに任せて前後に擦り始める。
先端が穴の縁に食い込み、焦らすように、いや、今からこれが中を犯すのだと知らしめる宣言のように、数回入り口を摩擦したあと、それは違いなく肉壁をこじ開けて侵入を開始した。獣じみた荒い息を耳元に感じながら、彼女は己の体内に男の剛直が割り込んできたのを知った。
熱い。粘膜を剥き出した性器同士が、なんの隔てもなく密着する。嫌だ嫌だと泣いて拒絶の言葉を吐く。だが言葉とは裏腹にその柔肉は硬く張り詰めた異物を歓迎して、ぼたぼたと新たな蜜を滴らせながら悦んでいる。

「膝丸……膝丸…、やめて……」

仔猫の鳴くようなか細い声で哀願するが頼りのない哀れな声はむしろ劣情を煽った。力の限り腰を叩きつける。立ったまま後ろから犯すのは互いに無理のある体勢だが、多少の不便など取るに足らないことだった。

「これは、貴女の中から、俺の子種を掻き出すためにやっているんだ」

結合部からは泡立ったような液体がどろどろと溢れ出している。その中にどれくらい、昨夜の精液の名残が含まれているのかは分からない。
ふと顔を上げれば、目の前には鏡がある。浴室に備え付けられているものだ。曇ったそれにはぼんやりと、絡み合う二つの塊が映っていた。
膝丸は手を伸ばしてその表面を擦る。水滴を残して澄んだ鏡面は、全身の肌を染めて喘ぐ女の姿と、その体をきつく抱き潰して犯している男の姿をはっきりと映した。

「見てくれ、母様」

喉を鳴らして笑いながら、彼女の顎を掴んで鏡に向ける。母たる女はぎょっと目を見開き、いやいやと首を振って、犯されている自分からの姿から目をそらした。
鏡に映った彼女の顔はぐちゃぐちゃに泣いて崩れている。

「……ははっ、」

敬愛する主が、母が、その股間に己の陰茎を咥え込んで泣いている。浅ましい欲をぶつけられて、女の最も秘めたる場所、神秘たる部位を、為す術もなく汚されている。苛立ちすら感じさせるほどに彼女の穴は膝丸を求め、それ自身が孤立した生き物のように陰茎を咥え舐めしゃぶって離さない。雄に媚び、あらゆる手技を使って子種を請う、はしたない雌の本能を剥き出して。
なぜこんな淫猥極まりない体をしているのだ。母ともあろうお方が。口では膝丸を拒絶するようなことを言っておいて、その実ろくに抵抗もせねば、犯されて膣穴から蜜を垂らして善がっている。
見当違いな怒りはさらなる欲情と共に膨れ上がり、いっそう激しく腰を動かす支燃材となった。

「…中に、出すつもりはなかったのだが、あまりにも貴女が欲しがるのでな。この、胎の奥に、注ぎ込んでやろう…貴女を汚したくて孕ませたくてたまらない、穢らわしい俺の子種をな……!」

風呂の壁に手をついて後ろから子宮を揺すり立てられていた彼女の背が弓なりに反る。膣内がぎゅうと収縮し、甘く溶けた肉が陰茎を抱き締めた。
達したことは明らかだった。孕ませてやる、という強い雄の欲に当てられて、絶頂せざるをえないほどの愉悦に包まれたのだろう。甲高く尾を引く悲鳴が、ひくひくと喉を震わせている。
弾力のある子宮口を押し潰しながら嘲笑めいた息を吐く。

「やはり貴女の体は孕みたがっているのだな。俺の子種を胎に送られ、俺の精と合わさった卵が胎に着くのを想像して達してしまったんだろう。本当に、厭らしいお方だ」

違う、と彼女が呂律の回らない泣き声を上げる。水音と、肌のぶつかる摩擦音が、浴室の壁に跳ね返って何重にも響いて聞こえた。

「…膝丸…っ、中に出さないで……、妊娠したくない……!」

なまめかしく浮かび上がった背骨をよじらせ、壁に手を這わせながら必死に懇願する。ばちん! と勢いよくその柔らかな尻に腰を叩きつけ、結合部が見えなくなるくらい埋め込んでぐりぐりと押し付けると、再び中が蠕動して絶頂を迎えたようだった。

「母様、また気をやったのか。そんなに俺のものの具合はいいか」
「…あ゛ぅっ……イく……イッてるから…! も、ゆるして……」
「そうだな…俺も、そろそろ出させてもらう…っ」
「あ……あ゛、やだっ…! なか、やだあ…っ! 赤ちゃん、できちゃうッ……」

喘ぎ混じりに彼女が言い切ったところで、膝丸は急に動きを止めた。ひゅうひゅうと喉を鳴らしながら、彼女は唐突に弾き出された快楽に戸惑う。律動を止められたところで幾度も絶頂まで押しやられた昂りが収まることはないのだろう、膣内は扱きあげるかのように陰茎を挟んでうねり、わずかな刺激さえも快楽に変えようとしている。

「なんっ…、なんで、止めるの…」

涙でべちゃべちゃの顔で彼女が振り向く。無意識のうちにか、尻を揺らすように膝丸の下腹部に擦り付け始めた。

「出されたくないのだろう? このまま止めて差し上げようかと思ったのだが」
「あ……あ…っ、いっ…」

ふるふると、内心で渦巻く葛藤を殺すように首を振る彼女。中途半端に投げ出されたままの肉体は火照って仕方ないのだろう。思いっ切り中を貫かれて雄に狂わされながら絶頂したいと、本能が喚いているのだ。だが一方で、膣内に射精されたくない、ここから逃げなくてはという理性も失ってはいない。

「母様が止めてほしいと仰るなら、このまま止めてもいい」

ほとんど嗚咽のような喘ぎを漏らしながら、彼女がぴくぴくと痙攣する。尻を擦り付ける力は、さっきより強い。ゆっくりと性器を引き抜こうとすれば、入り口のぷにぷにした肉が、抜けかかったそれをぎゅうっと咥えこんだ。
体を捻って苦しい体勢でこちらを見上げ。その顔を、快楽をお預けされている苦痛によって歪ませて、彼女は請う。

「ひ…、膝丸、お願い…、イかせて…イきたいのおっ…!! 突いて…! めちゃくちゃにしてっ……!!」

笑った。そんな売女のごとき台詞を期待していたわけではないのに。ただ一言『欲しい』とでも言ってくれれば十分だったのに。この人は想像していた以上に、骨の髄から淫乱らしい。
望み通り、こちらも寸止めを喰らってはち切れんばかりに欲を募らせていた一物を勢いよく突き込んで、子宮口にくれてやる。それだけでぶしゃっと潮を撒き散らして彼女は達した。乱雑に内壁を捲り上げた肉槍はびくりと大きく跳ね、そのまま脈動を続けて怒涛のごとく白濁を吐き出し始めた。

「ぐっ…出すぞ…! 孕め!……俺の、母…!」
「ぁう゛ッッ…!! ああ゛……孕むっ…! 膝丸の赤ちゃん孕むぅっっ…!!」

柔い肉壷の中にほとばしった精液が襞の裏まで染め上げる。膝丸は快楽に打ち震える彼女の腰を手形が残るほど強く掴み、醜い欲望と共に種を注ぎ込む。本懐を果たした性器は満足気にぴくぴくと震え、柔肉に抱き締められて快楽の余韻を貪っていた。

「……ああ、これでは、また中を掃除しなければならないなあ…」

吸い付くように絡む膣内から一物が引き抜かれたとたんに、飲み切れなかった白濁が溢れ出した。
抜いたばかりでまだ萎えきらない陰茎の先からも、ぼたぼたと愛液の混じった液体が滴り落ちる。強い精臭が水蒸気のこもった浴室内へ充満する。
陰部を白濁まみれにした彼女はだらしなく壁に手をついたまま、ぴくぴくと体を揺らしていた。

「母様、俺の子を孕んでくれるのだな」
「……ぁ、あ……」

たっぷりと注ぎ込んだ精虫の中で、一つくらいは卵に辿り着くだろう。愛しげにその下腹を撫でながら、耳元で囁く。

「出したばかりで勿体無いが、掻き出さないと今日の執務に差し障るからな」

言うなりシャワーを取って陰部に湯をかける。水流に打たれてびくつく彼女の膣に、容赦なく指を挿入した。緩くなった膣口は抵抗なく二本指を咥え込んで滑らせる。軽く指を引っ掛けて掻き出すだけで、大量の白濁液が溢れ出てきた。

「案ずるな、母様。貴女が孕むまで、いくらでも注ぎ込んで差し上げよう」
「ぁんッ…! やだぁ……!」

嫌だと言ったのは膣内を引っ掻き回されることについてなのか、それとも孕むまで何度でも子種を飲まされることについてなのか。
どちらでも知ったことではあるまい。これは彼女が膝丸を見捨てない限り永遠に続く円環なのだから。
湿った音と喘ぎ声が再び浴室に反響し始めた。


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